Saturday, October 11, 2008

neko




neko ()
イラストレーター。

Gan2 のエントリを書いている時に、ケモミミストという新しい言葉に出合った。獣耳を愛好する者をそう呼ぶらしい。当然、猫耳愛好者はネコミミストと呼ばれている。いきなり断定してしまったが、もちろん検索した。検索して約 40,300 件もヒットしたんで間違いない。
さて、ここで neko の描いた作品を見て頂こう。描かれた作品には猫耳少女が何度も登場している。これはなにもポストした作品に限ったことではなく、オフィシャルサイトのギャラリーで見ることができる作品の多くに、猫耳少女が描かれているのだ。ということは、neko はネコミミストであると断定してもよいのかもしれないが、愛好者には愛好者のしきたりがあって、他人が無闇にそう呼ぶものではないって暗黙の了解とかがあったりしたらイヤなので、ここではとりあえずネコミミストみたいな存在ということにしておこう。そう、他人をある存在であると断定することはとても勇気のいることなのだ。

neko の作品には何度も猫耳少女が登場すると先程書いたが、登場するのはなにも猫耳少女ばかりではない。普通の少女と猫耳少女、この二種類の少女が登場するのだ (あ、ボーカロイドもいるが、それはこの際考えずにおく)。
彼女たちがリビング、トイレ、お風呂などといった屋内にいるのを描いたものもあれば、駐車場、歓楽街、異世界、未来都市、あるいは森の中いるのを描いたものもある。彼女たちには、耳のあるなしといった違いはあるのだが、どこにいても気ままな存在であることに違いはない。
そんな彼女たちを描いた作品を古いものから新しいものへと作品を見ていくと、彼女たちがいる空間からどんどん具体性が消えていき、抽象性が増していることが分かるだろう。気ままに振舞う彼女たちを取り巻く空間まで、気ままでうつろなものへと変化していっている。まるで気分のように。

メールで、どこかふわふわしている世界観と登場する少女たちが時折見せるエロティシズムという組み合わせが一体どこからきたものなのか、その影響について質問したところ、「色に対する考え方として、ピエールボナールや、ポールセザンヌの影響があります」 という返事を頂いた。あまりハイアートからの影響というものについて想像していなかったので、意外な答えだった。じゃあ、どんな答えを想像していたのかってことになると思うのだけど、想像もなにもどういう流れでこういう世界観が出来上がったのか、まったく想像がつかなかった。そしてこのことを踏まえて作品を見返してみると、ボナールやセザンヌの名前は浮かんでは来なかったが、頭に浮かんできたのは19世紀末のフランス象徴主義を代表する画家のひとりとして知られるオディロン・ルドン (Odilon Redon) である。それは、一つ目のキュクロプスを主題にした作品があったこともそうなのだけど、作品によってルドンのパステル画を思わせる色彩のものがあったからだ。世界観と少女のエロティシズムへの質問から、ルドンを思い浮かべるという予想外の展開になるとは思いもよらなかった。

grunge cat

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