Sunday, October 19, 2008

宇木 敦哉 (Uki Atsuya) aka uki





宇木敦哉 (Uki Atsuya) aka uki
札幌生まれ。

宇木敦哉のアフタヌーン四季賞の大賞受賞作である 「アモンゲーム」 と 『センコロール』 というアニメのパイロット版動画、そして uki が描くイラストにそれぞれ別の場所で出合った。

最初は 「アモンゲーム」。この短編マンガはアフタヌーン掲載時に読んだ。検索すると2005年に四季賞の大賞を受賞とあるから雑誌に掲載されたのもその頃のことだろう。発表当時に何度か読んで以降読み返してはいないが、ずっと江口寿史の 「POCKY」 にオマージュを捧げた作品だなと思い込んでいた。このエントリをまとめるに当たって、 「POCKY」 の内容を確認するために古本屋でこの作品が収録されている 『江口寿史のお蔵出し』 を買ってきた。「POCKY」 を読み返すのは何年ぶりだろう。
あれぇ?こんなマンガだったっけ?何か違う。記憶の中の 「POCKY」 は、イジメられっ子ポッキーが市街地で超能力を発動させてしまい、大友克洋の 『童夢』 ばりにビルをバンバン破壊。遂にはひとつの街を瓦礫の山にしてしまうって内容で、いくつかのカットはボンヤリとだが頭に思い浮かびもする。だけど、久しぶりに読み返したマンガには、そんなシーンがまったくないのだ。それ以前に内容自体がかなり違っている。なりよりそんなに面白くない。記憶の中の 「POCKY」 の方が面白いって、どうゆーことなんだよ。オレの 「POCKY」 を返してくれ!
メールで 「POCKY」 へのオマージュですか?などと質問をしなくてよかった。

次いで 『センコロール』 のパイロット版。どういった経緯でこの予告編を見たのかは憶えてはいない。憶えているのは、あまりに出来のいいパイロット版に驚きつつも、んん?これって前にアフタヌーンで読んだ短編っぽい、アニメ化したのか?という謎が残ったこと。この謎については、その後別の場所でもう一度 『センコロール』 のパイロット版を見る機会があって、そこで 「アモンゲーム」 と 『センコロール』 の作者が同一人物であることを知って解決した。
この 『センコロール』 のパイロット版は、企画 / 制作は宇木敦哉個人が行っていて、それを後押ししているのが動画革命東京。この動画革命東京は、東京都の支援で若手クリエーターの発掘・育成を促進することを目的として立ち上げられた事業で、サイトでは、『センコロール』 やそれ以外の若手クリエーターが制作したアニメのパイロット版を見ることが出来る。

で、肝心の 『センコロール』 本編は、パイロット版がお目見えしてから随分になるけど、進行状況等に関する続報が聞こえてこない。多分、なんとなく、確実に、どう考えても、大人の事情なんだろう。
ちなみに大学の卒業制作作品に "Dragons awake" というアニメがある。一度見てみたいのだけど、探しても見付からない。

そして、『センコロール』 を初めて見たのと同じ頃だったと思う。もう誰だったのかは忘れてしまったが、絵師のサイトのリンクリストを踏み踏みしていてたどり着いたのが uki というイラストレーターのサイトだった。宮崎駿っぽい絵を描く人だなってのがその第一印象。そこで見た流麗なセルワーク作品は、その静止状態が何時か解除されて動き出すのではないかと思わせるものを持っていて、その一枚で完結した作品であることを知らずに見ていたら、アニメのワンシーンをキャプったものと勘違いしていたかもしれない。そんな感想を持ちつつサイトの作品を見ていたが、この時はまだ宇木敦哉とこのサイトの uki とが同一人物だとは知らずにいた。その後しばらくして、ブログで作品を使いたいと uki に連絡をとる前に、このイラストレーターに関する情報の収集をしてみたところ、何がどうなっているのか分からないが同一人物だったぜという展開に。いやあ、驚いた。

ということで、『センコロール』 の完成を夢見ることにしよう。


祝!『センコロール』、メジャー化決定!!

え~、どうも夢が現実になったらしく、長らく進行状況に関する情報が途絶えていた『センコロール』 が株式会社アニプレックスのバックアップの下、メジャーデビュー化することが決まったらしい。音楽には、初音ミクの「メルト」、「ワールドイズマイン」などを作曲して話題になったsupercellのryoが起用されるという。いやあ、ポシャったのかと思っていましたよ。いつ完成予定なんだろう?とりあえず製作中という情報が流されただけで、それ以外はあまり情報がないみたいなんだけど。ま、気長に待つことにしまうょうか。

そういえば、redjuice がグラフィックデザインを担当した 「ワールドイズマイン」 のイラストがフィギュアになっているのをとこかで見かけたな。って、調べてみたら、2009年9月25日に発売されるんだと。知らないうちに色々動き出しているね。



さて、『センコロール』についての続報が少し前に流れていたので、遅くなってしまったが追加しておこう。

いよいよこの夏、一部地域で『センコロール』が公開されることになった。
一部地域といっても、池袋テアトルダイヤとテアトル梅田の2館のみらしいので、劇場で公開されるのを観られる人は関東・関西在住の人が中心ってことになる。
公開は2009年08月22日(土)から。
ニコニコやYouTubeでトレーラーを見て、『センコロール』が気になって仕方がないという方は、その時期に東京か大阪へ遊びに行くしかないね。

エキサイトアニメニュースにキャストなどの情報があったのでそちらも含め、情報をまとめておこう。

『センコロール』
2009年08月22日(土)から劇場公開。
上映館: 東京は池袋テアトルダイヤ、大阪はテアトル梅田

【STAFF】 
監督・原作・作画・・・宇木敦哉
音楽・・・ryo(supercell)

【CAST】
●ユキ・・・花澤香菜(「ぽてまよ」ぽてまよ、「スケッチブック 〜full color's〜」梶原空)
●テツ・・・下野紘(「バスカッシュ」ダン・JD、「かんなぎ」御厨仁)
●シュウ・・・木村良平(「東のエデン」滝沢朗、「おおきく振りかぶって」西広辰太郎)
●ケイ・・・森谷里美(「清く正しく美しく」つかさ)


『センコロール』のソフト化は、上記の2館で上映されたときの反応によって決まるらしいというのをどこかで読んだ気がするので、トレーラーを見てファンになった方は熱くヴィヴィッドな反応をよろしく。

文章の追加。(08.03,09)

ukix.org
Flickr: ukix's Photostream
「センコロール」制作スタッフブログ by 動画革命東京
デジタルスタジアム

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